患者さんとの「かけ橋」です。漢方相談

太陽堂漢薬局の患者さんに、毎月お配りしています。

漢方治療を少しでも御理解して頂きたく、太陽堂漢薬局での実際の症例を毎月御紹介致します。 患者さんにとって、少しでも御参考・励みになれば幸いです。

(注;東洋医学で言う臓腑経絡は、西洋医学の内臓とは異なります。)

【 頭痛 】と漢方症例報告

原因不明の頭痛

(1993年生、男性 No.3210)

アレルギー性鼻炎の漢方治療を行っていた男子。鼻炎症状は殆ど無くなって来た頃、寝込むほどの頭痛に見舞われる事が度々起こるようになった。

病院のMRI検査では異常なし。特に原因が見当たらない為、治療の手立てがない。困り果てたご家族が、頭痛の治療を行いたいと申し出られた。

頭痛に対して「水毒」の証を確認した。

頭痛の漢方薬を飲み始めて1ヶ月経過。あまり変化はない。左肩も痛くて上がらなくなって来ている。ストレスや精神面と関わりの深い「五志の憂」(自律神経の乱れ)の影響が強いと思われ、「五志の憂」の漢方薬へ切り替えて様子をみる事とした。

更に1ヶ月後、頭痛はどうにか落ち着いている。病院薬もデパスとトリプタノールに切り替えられ、頭痛は起こらなくなった。やはり精神面での影響が大きいと思われる。

暫くの間、病院薬+漢方薬で頭痛を抑え、症状改善とともに徐々に病院薬を減薬し、最終的に漢方薬で頭痛の原因となる体質改善を仕上げる方向で治療を進めて行った。

「五志の憂」の治療を行ってから2ヶ月後、学校の部活で運動を行っていた為、左肩の改善スピードは遅かったが、頭痛で寝込む事は無くなって来た。「精神的にも安定している」とご家族の方は喜ばれていた。

その後、受験のストレスで頭痛が酷くなる事もあったが、頭痛、左肩、精神面が安定した状態の中、8ヶ月間漢方薬を続けられ終了した。

最後に

東洋医学の治療は、西洋医学と異なり体質改善や原因療法の傾向が強いです。それだけに、効果の出る時間に個人差があります。「かけ橋」・「多くの漢方治療歴」が、患者さん同士の希望に繋がることを願っています。