患者さんとの「かけ橋」です。漢方相談

太陽堂漢薬局の患者さんに、毎月お配りしています。

漢方治療を少しでも御理解して頂きたく、太陽堂漢薬局での実際の症例を毎月御紹介致します。 患者さんにとって、少しでも御参考・励みになれば幸いです。

(注;東洋医学で言う臓腑経絡は、西洋医学の内臓とは異なります。)

【 うつ病(鬱病) 】と漢方症例報告

うつ病(鬱病)-身体の痺れを訴える女性 2005年8月

(昭和3年生、女性。No.2040)

70歳前半の足の痺れを訴える女性の相談を受けた。足の痺れは2年程前から激しくなったとの事。また若い時から左腋・腰・腹部に熱感があるとの事。病院で検査してもらうが異常がないと言われたとの事。

更に問診をすると、20年前から病院の向精神薬を服用し、2年前うつ病が原因で農薬を飲んだそうである。

血圧は最高160~170、最低90~100で高め、降圧剤を現在服用中。口渇があり便秘、不眠を訴えられる。

糸練功の結果は、五志の憂が膀胱の腑陽証1合4+。右中焦に2合3+に脾虚が確認された。

血虚と気の上衝を改善する漢方薬と効果を高める補助剤3種類を選択しお渡しする。

1ヵ月半後、少し調子が良いそうである。

4ヵ月半後、痺れも熱感も消失し、夜も良く寝れるようになったとの事。

6ヵ月後、糸練功の結果は10合±。現在服用中の向精神薬を半量に減量された。

7ヵ月後、症状は全く無く快調である。糸練功の結果も10合±で問題ない。向精神薬を朝のみ1/2量に減量される。

8ヵ月後、症状は無く、糸練功の結果も10合±。患者さんは「良くなったけど20年間飲み続けた向精神薬を完全に辞める勇気が無いです。先生には感謝していますけど、少量ですけど辞められないのです。」

向精神薬が人を救い、また人を苦しめる。考えさせられる症例です。

その後、この患者さんは再発防止で2種類の補助剤を服用した。

最後に

東洋医学の治療は、西洋医学と異なり体質改善や原因療法の傾向が強いです。それだけに、効果の出る時間に個人差があります。「かけ橋」・「多くの漢方治療歴」が、患者さん同士の希望に繋がることを願っています。