患者さんとの「かけ橋」です。漢方相談

太陽堂漢薬局の患者さんに、毎月お配りしています。

漢方治療を少しでも御理解して頂きたく、太陽堂漢薬局での実際の症例を毎月御紹介致します。 患者さんにとって、少しでも御参考・励みになれば幸いです。

(注;東洋医学で言う臓腑経絡は、西洋医学の内臓とは異なります。)

【 癲癇(てんかん) 】と漢方症例報告

癲癇(てんかん)の大発作を繰り返す少女 2002年1月

(昭和59年生、女性。No.994)

当時9歳の女の子がお母さんに連れられ来局された。

女の子は癲癇で激しい発作を繰り返しているとの事。弱い発作は毎日、昼夜をとわず起こすそうである。お母様は看護婦さんで西洋医学の治療を続けているが発作が止まらず、この子の将来を心配され漢方治療を希望された。

糸練功で確認すると、胆の強い瀉を確認。心包と大腸にも瀉を確認。胆瀉に癲癇体質を改善する煎じ薬を、心包瀉に対し脳内電圧を発散する丸剤を投与する。

12月9日、2週間後。強い大発作は少ないが、弱い発作が毎夜起こるとの事。大腸瀉に対し急迫症状を緩める粉薬を追加する。

1月5日、発作も減り良好との事。この時点で大腸は2合、胆は4合。

10月11日、発作は非常に減ったそうである。心包8合、胆9合、大腸4合に改善。

2月3日、発作は全く起っていない。急迫症状を緩める粉薬を中止する。同時に病院の抗癲癇剤を減量し始める。

10月7日、大腸9合、胆10合に改善。お母様の判断で抗癲癇剤を完全に止めたそうである。以後、漢方治療のみとする。

12月20日、発作も全く無く、糸練功でも10±に改善している事を確認。3年に渡る漢方治療を終了した。 女の子は現在16歳となり、発作も無く元気に過ごしているとの事。 その後も癲癇の漢方治療で失敗例は無く、全例、抗癲癇剤を抜き漢方治療も終えている。ほぼ癲癇に対する漢方理論・治療は確立したと思われる。

最後に

東洋医学の治療は、西洋医学と異なり体質改善や原因療法の傾向が強いです。それだけに、効果の出る時間に個人差があります。「かけ橋」・「多くの漢方治療歴」が、患者さん同士の希望に繋がることを願っています。