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  • 胆石で病院から胆嚢切除を勧められた女性

    写真は、インドネシア、バリ島の海岸です。

    胆石。かけ橋掲載分

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    胆石で手術を勧められる

    1987年生、女性

    胆嚢に小さい結石がたくさんあり、手術で胆嚢の切除を勧められた女性から相談を受けた。ある朝、急な腹痛で病院に行くと、胆管に結石が詰まっており、肝臓の数値が驚くほど高くなっていた。その石は内視鏡で取り除くことが出来たが、胆嚢にある石は手術の適応と言われ、できれば避けたいとの相談内容だった。

    糸練功で診ると四逆散証で、身体に影響を与える石を6個確認した。煎じ薬と共に、石を丸くし小さく溶かして排出する金銭草と茯苓のお茶を飲んでいただいた。金銭草茯苓は胆石だけでなく、膵石や腎臓結石、歯石などにも効果がある。身体の内臓中にある石を放置しておくと、石のとがった部分が内臓に傷をつけ、将来的に癌化する恐れがあるため、早めに対処する必要がある。

    食養生としては油物を避け、緑色の野菜を中心に召し上がるようにお伝えした。また食物繊維もしっかり摂っていただいた。

    1ヶ月後、身体全体の調子が良く、胃もたれやムカつきがなくなったと嬉しい報告を受けた。また3ヶ月後には6個あった石の反応が4個に減っていた。現在では食の欧米化が進み、成人の10人に1人は結石を持っていると言われているため、養生の一つに金銭草茯苓茶をおすすめしたい。

  • 指定難病を乗り越えた女性

    写真は、インドネシア、バリ島のココヤシです。

    後縦靭帯骨化症。かけ橋掲載分

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    指定難病を乗り越えた女性

    1976年生、女性

    左半身の痺れが気になり病院を受診した所、後縦靭帯骨化症であると診断された女性から相談を受けた。

    後縦靭帯骨化症は、西洋医学では治らないとされている原因不明の指定難病である。日常生活に支障が出る前に手術をした方が良いと言われたが、リスクもあり不安であった。

    またネットなどで病気の情報を見れば見るほど不安が募り、改善する可能性がある事は全てやってみたいと来局された。今のところ日常生活に大きな支障が出る程でもないが、痺れが気になると意識がそこに集中してしまい、痺れから痛みを感じる日もあった。

    太陽堂漢薬局では、過去に相当数の治療により多くの方が改善してきたオリジナルの薬方がある。また服用だけでなくご養生もお願いした。

    1. 首を反らす運動は避ける事
    2. 海藻類や小魚を意識して摂る事
    3. 飲む酢などは控える事
    4. 小麦製品は極力減らす事

    服用から2ヶ月、痺れが気にならない日が出てきた。さらに1ヶ月後、痺れを感じる範囲が足裏だけに限局してきた。寒さを感じると症状が出やすくなるので、冬場は特にマフラー等で首を冷やさないようにして頂いた。

    服用開始から2年で症状が全く出なくなった為、漢方治療終了となった。

    後縦靭帯骨化症は西洋医学では難しいとされているが、当薬局では実際に改善されている方が多い疾患である。痛みや痺れは、漢方薬の得意とするところである。一度試してみてほしい。

  • 腎機能低下を病院から指摘された方

    写真は、インドネシア、バリ島のフォーシーズン。個々の部屋へはカートで移動します。

    腎炎。かけ橋掲載分

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    原因も不明、このままだと腎機能は低下するばかり

    1957年生、男性

    病院の検査で腎機能のeGFRの低下を指摘された。基準値は60以上だが、40を下回っている。クレアチニン値もわずかに超えていた。

    病院では薬の処方はなく、原因も不明との事。このままだと腎機能は低下するばかりで改善しないため、不安に思い太陽堂漢薬局に相談に来られた。気になる症状はないものの、腎機能低下は腎不全を引き起こし、透析に繋がる恐れがある。

    糸練功で確認すると、小柴胡湯証であった。漢方薬の中の辛い薬味は腎臓を傷めるため、去生姜とし、いくつかの薬味を加えた。

    漢方薬だけでなく養生も大切なため、以下のようにお伝えした。

    1. 唐辛子や辛子、胡椒、生姜など辛みのあるものは摂らない
    2. 塩分を控え、なるべく減塩を心掛ける
    3. 下半身の血流を良くするため、ふくらはぎを鍛えるトレーニングをする

    服用開始から4ヶ月、病院で再検査したところ、クレアチニンが正常範囲内になり、腎機能も56まで改善していた。また背中の痛みがなくなるなど、思わぬところにも効果があったと嬉しい報告を受けた。

    腎臓は再生しない臓器と言われているため、西洋医学では1日でも長く透析を先延ばしにすることを目標とするが、太陽堂漢薬局では多くの方の腎機能が改善している。病院で指摘を受けた場合は早めに漢方薬を試していただきたい。

  • 鼻炎改善の結果、体全体の調子が整った男性

    写真は、インドネシア、バリ島のフォーシーズンの各部屋のベランダです。

    花粉症。かけ橋掲載分

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    鼻水が酷い花粉症

    1969年生、男性

    1年中鼻水が酷く、特に花粉の季節にはボックスティッシュが1日でなくなるほど、透明の鼻水が止まらないという男性から相談を受けた。中学生の頃から、長く点鼻薬やアレルギー薬を使用してきたが、改善が見られず漢方薬を試してみたいと来局された。スギ、ヒノキ、ブタクサなどの花粉だけでなくハウスダスト、寒暖差でも症状が出るようだ。

    問診と糸練功の結果、二陳湯合小青竜湯に数種類の生薬を追加してお出しした。この証の方は、水分の吸収や排泄が阻害され、体内に水が溢れている状態である。身体が冷えると症状が出やすくなる為、身体を冷やさないように伝えた。

    食養生では、利水作用のあるウリ科の野菜(キュウリ、ズッキーニ、スイカ、カボチャ等)をお勧めした。

    服用から5か月後、西洋薬と点鼻薬は完全に不要となり、鼻を噛む回数も激減した。さらに半年後の花粉が酷い季節でもマスクをせずにゴルフをされているようで、とても調子が良いようだ。

    鼻炎改善で服用していた漢方が、思いかけず高血圧にも効果がでたと嬉しいご報告をいただいた。

    最近は、舌下免疫療法で数年かけて治していく方法もあるが、漢方薬で体質改善を行うと、思いがけない相乗効果が出る事もある。鼻炎で悩まれているかたは、漢方も一度試して頂きたい。

  • 緊急搬送された男性

    写真は、インドネシア、バリ島のフォーシーズンのレストランです。

    脳出血、高血圧。かけ橋掲載分

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    脳出血で緊急搬送された男性

    1949年生、男性

    約1か月半前に自宅のベッドから転落し、脳出血で緊急搬送されたそうだ。搬送先の病院で脳のCTを取ったところ、脳の血管が見えない程血液が溜まり、手術をして1週間後退院。その後は西洋薬を服用。

    しかし1か月後の再検査で、出血はまだ治まっていないとの事で家族から相談を受けた。出血では特に便通の確認をしているが、退院してから便秘との事。

    問診と糸練功により黄解散加大黄をお出しした。大黄は、便秘している時に瀉下作用として主に使用される生薬だが、他にも瘀血が溜まっている時には清熱作用として使用する。今回は頭に血が溜まっていて、今も出血が続いていることから、黄解散に大黄を追加した。大黄量は出血と便の状態を見ながら減薬していく。

    その結果わずか2週間で出血も治まり、再手術は不要となった。随分と回復された様子だったが、まだ血溜まりはあるとのことで服用を続けた。また食養生として、清熱作用と血液の流れを整える苦みのある野菜、特にナス科(ナス、ピーマン、トマト)をお勧めした。

    2か月後、顔色もよくなり病院では通院の必要はないと言われた。

    命に関わる緊急を伴うものは、西洋医学の診断は不可欠だが、現状把握したうえで東洋医学を取り入れると、早期回復が見込め、スムーズな日常生活を取り戻すことができる。

    数値に縛られない高血圧管理

    1960年生、女性

    健康診断で脳のMRIを取ったところ委縮と動脈硬化があった。病院の先生から西洋薬を勧められ40代から服用を始めたが血圧は下がることはなく、漢方薬を試したいと相談に来られた。

    上の平均は朝160mmHgで下は91mmHgとの事。時折200を超える時もあり、症状は動悸、頭痛、目が見え難く、後頭部に張りや重さを感じるなど様々な症状が出ていた。

    問診と糸練功により理気活血作用のある通導散に油の排泄を促す薬味を追加してお出しした。

    1ヶ月目で効果が出始め、3ヶ月後には平均130台まで下がったが、時折150~160台になり、症状も出ていた為、続けて服用いただいた。

    通導散証の養生として、玉ねぎ、緑の濃い野菜をしっかり取る事、油脂物を減らす事、ストレッチやウォーキングなどで下半身をしっかり動かし血流を良くする事をお伝えした。

    2年間服用し血圧は安定していた為、漢方薬は終了となった。

    以前は「年齢プラス90」が基準だったが、今は厳しくなり降圧剤を服用する方が増えている。おかげで脳出血のリスクは減少傾向にあるが、一方で過度な降圧は血流低下の懸念がある。高すぎる血圧は危ないが、年齢に合わせた自分にとっての適正な血圧を見極める必要がある。漢方薬で血管の柔軟性や血流を改善しつつ、生活習慣を見直すことが肝要である。

  • 身体にやさしい漢方で和らぐ関節リウマチ

    写真は、インドネシア、バリ島のフォーシーズンのフロントです。

    関節リウマチ。かけ橋掲載分

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    関節リウマチで足裏、膝、手首などに熱感や腫れ、痛みやこわばり

    1974年生、女性

    関節リウマチと診断された女性から相談を受けた。関節リウマチとは、免疫の異常により関節が炎症を起こし、軟骨や骨が破壊される病である。急性期と慢性期を交互に繰り返しながら悪化していき、心臓や血管など全身に炎症が広がる事もある。原因が特定できておらず、完治は難しいとされている。女性は、病院で治療をしていたが、西洋薬の副作用が強く、服用が出来なくなった事から来局された。

    来局時は足裏、膝、手首などに熱感や腫れがあり、痛みやこわばりがあり辛そうであった。また手の指の変形もあった。

    糸練功で確認すると急性期に出やすい麻杏薏甘湯証であった。麻杏薏甘湯に太陽堂漢薬局のオリジナルの粉薬を追加してリウマチの治療を開始した。急性期の炎症がある時は、患部を温めすぎない事、お酒や唐辛子などは控え目にして頂いた。

    服用から2ヶ月で腫れがひき、熱感も弱まってきた。慢性期には漢方薬を組み替えリウマチの改善と変形をさせないようにした。服用1年で足裏の痛みも出なくなり様々な症状が落ち着いてきた。

    状態に合わせながら4年間の服用で急性期がこなくなったと報告を受けた。痛みが出なくなったので可動域を広げるためにも、少しずつ運動を行って頂くよう話した。西洋医学では関節リウマチは非常に難しい疾患だが、寛解まで持っていくことが出来た症例である。

  • 慢性蕁麻疹の体質改善に漢方薬

    写真は、宮崎県日南市、鵜戸神宮です。

    慢性蕁麻疹、アトピー性皮膚炎。かけ橋掲載分

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    慢性蕁麻疹と病院で診断される

    1974年生、女性

    病院で慢性蕁麻疹と診断され、数種類の薬を飲んでいた女性から相談を受けた。薬を飲まないと全身に痒みが出て、特に足は引っ掻き傷が絶えない状態だった。頭痛もあり鎮痛剤が手放せないという。

    問診と糸練功により、逍遙散証を捉えた。そこに清熱作用のある地骨皮、鎮静作用のある生牡蠣を加えてお出しした。カゼインアレルギーの反応も見られたため、蕁麻疹の体質改善とともに、カゼインアレルギーを改善する粉薬も一緒に服用いただいた。カゼインの遅延型アレルギーは、注意欠如やうつ症状などの精神神経症、皮膚症状、胃腸症状など、様々な症状を引き起こすことがある。

    食養生として油物を控え、緑の野菜を多く摂るようお伝えした。また、合数が上がるまではカゼインを含む乳製品は控えていただいた。大好きで毎日飲んでいたカフェラテも、この期間は我慢していただいた。アレルギーが改善されれば、また問題なく摂取することが出来る。

    食養生をしっかり守っていただいたため、2ヶ月後、蕁麻疹がお腹に出る事はあるものの、病院の薬を服用することなく過ごせるようになった。

    4ヶ月後には症状が全く出なくなり再発することなく経過している。東洋医学において「医は3分、食は7分」と言う。治療に占める重要性は医である漢方治療が3割、食である食養生が7割という意味である。漢方薬も大事だが、食養生の大切さをあらためて実感する症例だった。

    長年の苦しみから解放された女性

    1995年生、女性

    アトピー性皮膚炎により幼少期から最強クラスのステロイド剤が手放せなかった女性。3年前にコントロールができないくらい悪化し、当薬局へ相談に訪れた。

    全身を襲う激しい痒みに加え、肌からは浸出液が止まらず、一方で乾燥により痒みで眠れない非常に辛い症状であった。問診と糸練功の結果、皮膚の炎症を抑え痒みを去り、皮膚を再生する漢方薬をお出しした。合わせて食事、スキンケアの養生をお伝えした。

    1. 炎症を助長させる砂糖を控え、緑の野菜を多く摂取する事。
    2. 汗をタオルで強く擦ると目に見えない微細な傷が増え症状が悪化するため、ゴシゴシ擦らずできるだけ水で洗い流す。外出時は綿のタオルで優しく抑えるようにお願いした。

    服用を始めてから痒みが減り、傷の治りが早くなっていった。ステロイド剤は、西洋医学において非常に重要な役割を果たすが、長期使用により皮膚が薄くなったり、赤みを増すステロイド性皮膚炎を引き起こすリスクがある。

    本来乳幼児期のアトピーの多くは自然治癒する力を秘めている。薬で抑え込むのではなく、漢方の力で体質そのものを整え、「自分自身の力で治る肌」を目指すことが肝要である。今、この女性は自らの力で潤いを保ち、穏やかな日常を過ごしている。

  • 学校に通えるようになった男の子

    写真は、大分豊後高田市、富貴寺です。

    起立性調節障害。中途覚醒。かけ橋掲載分

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    起立性調節障害

    2006年生、男性

    起立性調節障害との診断を受けている不登校の子供を持つ母親から、2年もの間学校に行けず困っていると相談を受けた。主な症状としては、朝起きられない。眩暈がする。食事が喉を通らない。気持ちの浮き沈みが激しい等である。

    起立性調節障害は、主に小学校高学年から中学生、高校生に好発しやすく、成長期のホルモンバランス、ストレス、遺伝的要素が原因と言われている。東洋医学では、このような症状を五志の憂として捉える。五志とは東洋医学の概念で、怒、喜、思、悲、恐の5種の精神状態を言い、このバランスが崩れる事で様々な症状が出てくる。問診と糸練功により、自律神経を整える漢方薬、血流改善を行う漢方薬をお出しした。またグルテンの摂取量を少し減らすようにお願いした。養生としては、遅い時間に寝ても必ず朝7時頃に起床し太陽の光を浴びる様にお話しした。

    服用から5ヶ月で次の進路について、自分で考える様になった。7か月目には、学校に行き始め卒業式に参加する事が出来た。8か月目には、早起きし朝食を食べて通学できるようになった。その後、充実した学生生活を送る様になった為、漢方薬は終了となった。どんなに良い漢方薬を服用してもご養生が間違っていると一進一退が続く為、しっかりと養生をお伝えさせて頂く事も大切だと思う。

    中途覚醒なく、眠れるようになった女性

    1963年生、女性

    長く専業主婦をしていた女性が、仕事をはじめた事をきっかけに不眠になったようだ。職場では他の人に負けたくないという競争心で常に仕事を意識するようになり、眠れなくなったとの事。最初は病院で処方された睡眠導入剤を服薬していたが、中途覚醒も起こるようになった。また疲れが取れない事や睡眠薬の長期服用を不安に思い当薬局へ相談に来られた。

    問診と糸練功で、五志の憂に不眠の原因と思われる証を捉えた。五志とは東洋医学の概念で、生きていく上での精神状態の事であり、乱れると様々な症状が出る。このことを五志の憂と言う。五志を整え、眠りを促す漢方薬をお出しした。またご養生としては、リラックスできる時間、身体を緩める時間を作る事、発散、発汗ができる半身浴やウォーキングなどをお勧めした。

    服用から2ヶ月、眠りの質が向上してきたと嬉しいご報告を頂いた。その後、仕事が忙しくても眠れるようになり、睡眠導入剤も休薬となった。

    不眠は、眠りたくとも眠れず、睡眠が浅い事で意欲低下や集中力低下を招く。長期不眠が続くと身体全体の不調に繋がりやすい。

    漢方薬はお一人お一人の体質に合わせて心身のバランスも整う為、再発を起こし難い。女性は不眠改善だけでなく、仕事のストレスも感じ難くなったそうだ。睡眠薬を服用する前に漢方薬を一度試して欲しい。

  • 熟睡しすぎる事が原因の夜尿症

    写真は、大分県中津市、羅漢寺です。

    夜尿症。不登校。かけ橋掲載分

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    小学生の夜尿症

    2009年生、男性

    1ヶ月に20日以上おねしょをしてしまう7歳の男子のお母様から相談を受けた。西洋医学では、5歳以降で月に1回以上のおねしょが3ヶ月以上続くと夜尿症と診断される。

    東洋医学では

    1. 脾虚による筋肉の弱り
    2. 生まれながらの腎虚
    3. 体質的に実証である

    が考えられる。

    問診票と糸練功で確認した所、体質の葛根湯証であった。葛根湯には覚醒作用のある麻黄が含まれている為、熟睡しすぎる事を防ぐ事が出来る。養生としては、寝る前にトイレに行く習慣をつけ、就寝二時間前は水分を控える様にして頂いた。服用開始から5か月、おねしょの回数は減り始めたが一進一退の状態は続いた。糸練功では葛根湯証の改善が見えてくると、脾虚による小建中湯証を捉える事が出来た。その為体質の治療だけでなく脾虚の治療も開始した。中途覚醒が出来るようになり、最初の来店から1年半かかったが、今では全く漏れる事がなくなった。

    男の子は勿論の事だが、お母様も諦めずに信じて服用を続けてくれたお陰である。風邪の引き始めで周知されている葛根湯だが、首より上の痛み、副鼻腔炎、扁桃炎、結膜炎、蕁麻疹等。体質により応用範囲は広い。

    不登校が改善し、通えるようになった

    2015年生、女性

    担任の先生が怖くて学校に通えなくなった小学二年生のお母さんから相談を受けた。夜は睡眠不足が続き、寝付いても先生から叱られる夢を見て、パニックになり起きてしまう。食欲もなくなり、心配な様子だった。

    東洋医学では、睡眠障害や不登校、不安などに対して五志の憂の治療を行う。五志とは、東洋医学の概念で「怒、喜、思、悲、恐」の五種の精神状態を表し、このバランスが崩れる事で起こると考えられる。糸練功で確認すると「桂枝甘草龍骨牡蛎湯証」を確認した。牡蛎に強い反応が見られたため、牡蛎を増量した。身体が牡蛎を強く求めていることから、ミネラル不足も考えられる為、海藻類や小魚を積極的に摂るよう勧めた。また生活の養生として、ストレッチや散歩、少し長めのお風呂などで汗をかき、発散するようお伝えした。

    飲み始めて一ヶ月の間に、一度だけ学校に行くことが出来た。また、夜も以前よりぐっすり眠ることが出来るようになり、怖い夢が減ってきたとの報告を受けた。

    その後は波がありながらも、徐々に学校に行ける日が増えていき、10ヶ月で漢方薬を終了とした。小中学生の不登校は毎年増え続け2024年度過去最高の35万人いると言われている。西洋の力が及びにくい精神疾患は、東洋医学の力も信じて頼ってほしい。

  • 1ヶ月以上の長引く咳

    写真は、長崎県島原市の島原城です。

    気管支炎。間質性肺炎。かけ橋掲載分

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    気咳

    1970年生、男性

    数年前、不眠や食欲不振の漢方治療を行った男性から咳の相談を受けた。喉の痛みから始まり、酷い咳が止まらない状態が1ヶ月以上続いている。病院でレントゲン検査や血液検査を行ったが、特に異常はみられなかった。東洋医学的に咳や痰の証を判断する際、症状のタイプが非常に重要である。乾いた咳、痰が絡んだ咳、下から突き上げてくる咳、顏を真っ赤にしながらの咳、痰量が多いなどこの患者さんは、気咳と言うストレス性の咳と思われた。

    漢方薬服用を開始して1ヶ月、まだ酷い咳が出る。組み合わせた薬方を見直し、気滞を改善する方意を強めて漢薬を組み立てた。更に1ヶ月後、咳はかなり落ち着いて来た。漢方薬が切れてから1週間程経った時の来局であったが、体調はとても良い。治療途中は出来るだけ間隔を空けずに漢方薬を服用する大切さをお伝えした。漢方治療開始から3ヶ月後、咳は殆ど出なくなった。症状を早く治める目的でお飲み頂いていた、気滞改善の補助剤を休止した。咳が治まっているので、患者さんからそろそろ漢方薬を止めたいとの相談を受けたが、この方は気咳の出やすい体質である。今後の再発防止を考えるとまだ漢方治療を終える段階ではない。体質改善の締めくくりとして、漢方薬を1日1回へ減量し3ヶ月間服用の後、治療終了となった。

    咳が出やすい間質性肺炎

    1952年生、男性

    5年前の健康診断で肺の炎症を指摘を受け、検査の結果、間質性肺炎と診断された。病院での治療はステロイド剤が中心となり、病気の進行を遅らせる事を目標としている為、漢方薬で体質改善を行いたいと男性より相談を受けた。寒暖差により咳が出やすく、朝方には痰が絡み息苦しさを感じる事があると言う。男性には、肺の炎症を抑え、滋陰作用のある煎じ薬と、肺の線維化の進行を遅らせ、改善を期待できる野ブドウエキスをお出しした。また養生として以下をお勧めした。

    1. 潤の作用があるバラ科の果物。リンゴ、梨、サクランボ、梅や海藻類、蜂蜜を摂取する事
    2. 乾燥の働きがある苦い物、アクのある物は控えめにする事
    3. 心肺機能を高める為に、ウォーキング等の有酸素運動をする事

    服用前の血液検査KL-6は2800U/mlであったが、3ヶ月服用後は、2000U/mlまで下がり、半年後には1100U/mlまで下がっていた。基準値は、500U/ml以下の為もう暫く服用が必要だが咳や痰も減り、生活の質は向上していると嬉しいご報告もあった。太陽堂では、間質性肺炎の治療法を確立しており、多くの方が寛解している。