患者さんとの「かけ橋」です。漢方相談

太陽堂漢薬局の患者さんに、毎月お配りしています。

漢方治療を少しでも御理解して頂きたく、太陽堂漢薬局での実際の症例を毎月御紹介致します。 患者さんにとって、少しでも御参考・励みになれば幸いです。

(注;東洋医学で言う臓腑経絡は、西洋医学の内臓とは異なります。)

【 生理不順 】と漢方症例報告

生理不順-流産後無月経からの自然妊娠 2009年9月

(27歳、女性。No.3521)

20代後半のご婦人から相談を受けた。

2006年8月に妊娠5週目で流産。それから生理が来ない。流産後の無月経(生理不順)が気になられているご様子だった。

婦人科での不妊症治療はお休みして、しばらく漢方薬で体質を整えて行きたいとの事。糸練功にて確認後、瘀(オ)血改善剤と血虚改善剤をご服用頂いた。

3ヵ月後、婦人科の検査では卵管、ホルモン数値とも大きな問題は無いとの事。然し、まだ生理がなくイライラしているご様子だった。

血虚改善の働きを強めたほうが良いと判断し、▵▵を□□散加○○へと切り替えた。

漢方治療を始めて10ヵ月後、身体が温かくなり、イライラしなくなってきた。この時点で□□散加○○を増量し、○○散を休止した。

更に4ヵ月後、瘀血改善剤を再開。□□散加○○に××や▵▵を加えていった。

それから半年後、自然に月経が来た。病院から体外受精を勧められていたが、しばらくタイミング法を取って行きたいとの事。

更に半年後、予定日になっても月経がない。検査薬にて陽性反応あり。病院へ行くと、妊娠4週目だった。

生理不順-生理の来ない妊娠ご希望の女性 2008年12月

(昭和56年生、女性。No.3521)

健康039

妊娠をご希望の女性より相談を受けた。話を聞いてみると、この方は一年半前より病院にて不妊治療をしていたが、半年前に妊娠はしたが流産したとの事。病院からのお薬を飲んでいる間は生理があるが、お薬を止めると生理が来ないと言う。

病院での治療はお休みする事にし、漢方薬で体質を整えたいという事なので、問診と糸練功でお身体の状態を確認した。

瘀血(オケツ)の状態として「甲字湯証」、血虚の状態として「人参当芍散証」が確認出来、この2種類のお薬を服用する事になった。

飲み始めて半年くらいは、お体の状態は変わらず、相談に来られると生理が来ない不安感とストレスを訴えていたが、お薬を続けて行く内に体調が良くなり、不安感もストレスもだいぶ少なくなってきた。しかし、未だ生理は来ないと言う。

その時々の状態に合わせ漢方薬を増減して対応していたが、元の体質としての部分や現在出ている症状の大元となる証(生体内環境)として「当帰芍薬散証」を確認し、その薬方を中心とする漢方治療に切り替えた。

その後、ホルモンの数値も改善してきて、ついに10月と11月の2ヶ月連続で、自然に生理が来たという。これには、本人も驚いていた。

この事により自然妊娠への希望も広がり、私達にとっても、とても嬉しい症例の一つであった。

生理不順-無排卵の女性 2002年9月

(昭和53年生、女性。No.2257)

健康141

無排卵の女性の相談を受けた。

問診をすると生理周期は24~40日で不順であり生理量は少ない。茶褐色の帯下が少しある。基礎体温を測ると高温期の上昇が無い事が分かった。汗は掻き難く、冷え性でやや便秘がちである。舌を診ると湿で舌苔は薄く太陰病位を窺わせる。

糸練功で調べると、肝の臓陰証0.5合Ⅲと脾の臓陰証3Ⅲに婦人科の異常がみられた。

1月27日、肝の臓陰証に対し○○散1日1回、脾の臓陰証に対し△△湯1日1回を投与。補助に××を1日3個投与した。

2ヵ月後、3月31日、肝の臓5合Ⅰ、脾の臓6.5合+(3)に改善。「今回は生理量が増え、普通程度有った、体調も良い」との事である。

4ヵ月後、6月2日、肝の臓8合±(1)、脾の臓9合±(1)に改善。

8ヵ月後、10月27日、「ここ2~3ヶ月、生理が順調に来ている」そうである。糸練功でみると、肝の臓9.5合±(1)、脾の臓10合±(1)に改善。

9ヵ月後11月24日、肝の臓・脾の臓共に10合±に改善し治療終了となった。

治療終了から8ヵ月後、糸練功で調べると肝の臓・脾の臓共に10合±で再発していない。生理も順調である。

最後に

東洋医学の治療は、西洋医学と異なり体質改善や原因療法の傾向が強いです。それだけに、効果の出る時間に個人差があります。「かけ橋」・「多くの漢方治療歴」が、患者さん同士の希望に繋がることを願っています。