患者さんとの「かけ橋」です。漢方相談

太陽堂漢薬局の患者さんに、毎月お配りしています。

漢方治療を少しでも御理解して頂きたく、太陽堂漢薬局での実際の症例を毎月御紹介致します。 患者さんにとって、少しでも御参考・励みになれば幸いです。

(注;東洋医学で言う臓腑経絡は、西洋医学の内臓とは異なります。)

【 妊娠 】と漢方症例報告

妊娠-胸・肺の痛みを乗り越え 2016年6月

(昭和46年生、女性。No.6574)

過労により倒れてから胸の痛みが出てしまい、夜になると息苦しさが出てしまう。年齢も考え、妊娠も出来ないかご相談を受けた。

胸や肺の痛みに自律神経のアンバランス証を確認し、婦人科では血熱血虚証を確認する。自律神経のアンバランで捉えた証の体質は、優しい方が多く、その優しさが自らを苦しめる症状として出てしまう。ご家族、ご主人様や仲の良いお友達など身近な方には我儘を言う事が改善を助けるご養生としてお伝えし漢方治療を開始した。

漢方薬を飲み始めて、次の日には胸の痛みが少しずつ上に上がる感じがあり、痛みが和らいだと喜ばれていた。無理をしないで過ごすと肺の痛みも感じる事が無くなっていた。日に日に良くなっていくのを実感する事ができ、婦人科を中心にして治療を進めたいと希望された。

婦人科の治療へ切り替えて2ヵ月程経った時に検査薬にて陽性反応を確認し、すぐに安胎薬へ切り替えた。しかし、1ヵ月後の病院の検査では、赤ちゃんは心肺停止した状態だった。

1ヵ月間は気持ちが落ち込んだが、妊娠したという事は可能性があると分かり、前向きに治療を再開された。前の気持ちの状態だったら立ち直れなかったと話されていた。

治療を再開されて1年が経過した時、再び陽性反応があり、以前のようにならない為にも、ご養生に気を付け妊娠を継続された。出産まであと数ヵ月。治療の経過がこの良い結果に繋がった症例だった。

妊娠希望-病院の治療で妊娠せず漢方を併用 2016年3月

(1975生、女性。No.6477)

健康210

病院での治療は3年目になる。妊娠はするが流産を繰り返してしまう。太陽堂にご来局される2ヶ月前に妊娠されていたが、流産してしまいご相談を受けた。

糸練功にて、妊娠しやすい体質を作る為、低体温+血虚改善の煎じ薬と、プロラクチンを改善する2剤合方の粉薬をお出しして治療開始した。

お身体の状態変化は基礎体温表の変化を見ていくが、ホルモン治療をしており基礎体温が定まらない為、変化を感じる事が無かった。だが漢方薬を飲まれてからはお身体が元気になっている事を実感されていた。

病院との治療を平行して行っている事もあり、体外受精を何度か行うが良い結果には至らなかった。妊娠はするが卵が成長していない事が多かった。妊娠への体質作りは出来上がり、子宮を若返らせ卵の状態を良くする煎じ薬へ変更し、少しでも妊娠継続できる可能性を高める処方に変更した。

漢方薬変更後4ヶ月した時、移植をされるお話があり、移植される2週間前から安胎薬に変更しお身体の準備を整えた。

移植後は途中で卵の成長を促す粉薬を追加し、妊娠3ヶ月目の安定してくるまで順調に継続した。

4ヶ月継続した時、お出ししていた安胎薬は終了出来る所まで良くなっていたが、赤ちゃんの状態を少しでも良くして上げたい思いもあり、安胎薬を出産まで続けられた。ご連絡があり、周りからは「肌が白くて綺麗な子」と言われる女の子を無事出産された。

漢方治療を開始されて1ヵ月で妊娠

(1973年生、女性。No.7044)

健康301

体外受精を4度行い、全て良い結果が出なかった。採卵数が少なく、卵の質も悪く2度受精をする事も出来なかった女性から、漢方薬で体質改善が出来ないか相談を受ける。

糸練功で調べると、不妊に影響している治療点が1ヵ所あり、太陰の瘀血証を確認する。

お出しした煎じ薬は子宮の状態を若返らせる働きがあり、子宮の状態や卵の質なども高める働きがある。年齢の事もあり、焦っているご様子だったが、太陽堂では高年齢のご相談が多く、妊娠されている方も多い事をお伝えすると安心された様子だった。

食養生では、煎じ薬の効果を高める烏賊を摂るようにお伝えし、お身体を温める事で妊娠の確立を高められるよう唐辛子や山椒を摂るようにお伝えした。

しかし陽性反応が出た後は、流産を防ぐために直ぐに烏賊、唐辛子は止めて頂く事もお伝えし、漢方治療を開始された。

1ヵ月分をお飲み頂いた所で、ご注文のご連絡がある。漢方薬の終わる2~3日前に陽性反応があったと連絡があり、すぐに安胎薬へ切り替える。

安胎薬には太陰の血虚証を確認する。お出しした安胎藥は以前、別の相談薬局で頂いていた様で、その頃は妊娠し易い体質改善をする為に服用されている。今回は赤ちゃんがお腹の中で居心地の良い状態を保つ為に安胎薬としてお飲み頂いた。

現在は安定期に入るまでは短期間での糸練功にて確認し、赤ちゃんが元気な状態を保てる様、養生等お話している。

最後に

東洋医学の治療は、西洋医学と異なり体質改善や原因療法の傾向が強いです。それだけに、効果の出る時間に個人差があります。「かけ橋」・「多くの漢方治療歴」が、患者さん同士の希望に繋がることを願っています。