患者さんとの「かけ橋」です。漢方相談

太陽堂漢薬局の患者さんに、毎月お配りしています。 漢方治療を少しでも御理解して頂きたく、太陽堂漢薬局での実際の症例を毎月御紹介致します。 患者さんにとって、少しでも御参考・励みになれば幸いです。 (注;東洋医学で言う臓腑経絡は、西洋医学の内臓とは異なります。)

【 耳鳴り・眩暈・突発性難聴 】と漢方症例報告

耳鳴り-眩暈・難聴 2011年3月

(昭和39年生、女性。No.4124)

突発性難聴と診断された婦人から相談を受けた。 寝ている時に天井がぐるぐる回るめまい(眩暈)があり、右耳に閉塞感がある。静かな時は、いつも高音の音が鳴っていて随分お辛そうなご様子だった。問診と糸練功の結果、東洋医学的な見解として、眩暈は「胃寒」(内臓の冷え)が原因で、耳鳴り・難聴は「気滞」が原因と思われた。 漢方薬を飲み始めて11ヵ月後、耳の圧迫感が無くなった。耳鳴りもキーンという音が無くなり、その他の音も小さくなってきたとのこと。また、尿がよく出るようになって身体が軽くなったと喜ばれていた。翌月には、眩暈と耳鳴りが気にならなくなり、聞こえ辛かった右耳の状態も少しずつ良くなってこられた。 5ヵ月経った頃には精神的に安定し、今まで服用していた睡眠薬が不要になっていた。その後も順調に改善が進み、眩暈は全く出なくなった。低音の耳鳴りがまだ残っている。 粉薬で投薬してきた耳鳴りの漢方薬を煎じ薬へ切り替え、より一層の薬効を期待した。今まで電話の声が聴き取り辛く、生活上、かなり支障をきたしていた。 漢方治療開始から2年後、眩暈の漢方薬を卒業。聞こえの状態も、就寝時の静かな時間以外は特に気にならなくなっていた。西洋医学では、耳鳴りは耳管の浮腫による聴覚神経の障害と言われている。西洋医学的な治療の手立ては無く、漢方治療では耳鳴りの原因となる耳管の浮腫を取り、症状を改善する効果が期待出来る。

最後に

東洋医学の治療は、西洋医学と異なり体質改善や原因療法の傾向が強いです。それだけに、効果の出る時間に個人差があります。「かけ橋」・「多くの漢方治療歴」が、患者さん同士の希望に繋がることを願っています。