耳の詰まった感じ、フワフワ。病院では難聴気味

患者さんとの「かけ橋」です。漢方相談

太陽堂漢薬局の患者さんに、毎月お配りしています。

漢方治療を少しでも御理解して頂きたく、太陽堂漢薬局での実際の症例を毎月御紹介致します。 患者さんにとって、少しでも御参考・励みになれば幸いです。

(注;東洋医学で言う臓腑経絡は、西洋医学の内臓とは異なります。)

【 めまい(眩暈) 】と漢方症例報告

めまい(眩暈)-血流と立眩みの眩暈

(昭和37年生、男性。No.2904)

40代半ばの男性から相談を受けた。

1ヶ月前から1日に1~2回立ちくらみのようなめまい(眩暈)が起きる。4~5日前から酷くなり、1日に8回ほど眩暈がする。また肩凝りも酷く、マッサージへ行った所、首の後ろにバイブレーターのような振動のある眩暈に変化したとの事。

糸練功で確認した所、-0.4合に気の上衝の証、0.2合に脾胃の虚+水毒の証があった。これらの証からストレス性のものではないかと推測し、脳血流もチェックした所、0.2合に古血の証があった。病院からも血液がドロドロ、腎機能も半分以下なので年齢を重ねた時に注意が必要と言われていた。

1ヶ月後の糸練功では、首部分に知覚神経障害(五志の憂)と思える気の上衝+竜骨牡蠣の証。肩凝りの根本的原因として第三胸椎の異常を確認した。

眩暈、血流、自律神経(自律神経失調症様)の改善に五志の憂と血流改善(血圧・腎臓病にも対応)への漢方薬をお出しした所、飲み始めて2週間で効果を実感、1ヶ月後には、随分調子が良くなられた。

お盆休みでご実家へ帰省し、のんびり過ごせた時も全く症状は出なかった。リラックスする事が一番の薬かもしれないとおっしゃっていた。

その後、バイブレーターのような感じも肩が引っ張られる感じもない。忙しい時でも調子が良いと喜ばれていた。

漢方薬を飲み始めて半年経った頃には、眩暈が殆ど無くなられていた。

めまい-眩暈・耳鳴りでお困りの女性

(昭和43年生、女性。No.2128)

病144

女性から相談を受けた。鼻と喉の中間辺りに乾燥感を覚える時、耳の詰まった感じがし、「フワフワしためまい」がする。

病院では難聴気味と言われ来局された。

糸練功で確認すると、眩暈は心の陰証・胃寒の証。耳鳴りは、膀胱の陽証・上気の証を確認。鼻と喉の乾燥感では経絡病を確認。急性の状態によく用いる煎じ薬で対処した。

3ヶ月後、眩暈・頭痛(慢性頭痛)は無くなった。病院の検査では両耳の聞こえが悪く、特に高音が悪い。鼻と喉の中間辺りの乾燥感はかなり良くなった。

当初は新薬をたくさん飲んでいたが、症状の改善が感じられず、漢方薬を中心に服用治療されたとの事。

8ヶ月後、初回の来店時より調子も良く、眩暈も殆ど無くなった。耳鳴りは時々あり、寝不足になると「わんわん」と鳴ると訴えられる。

12ヵ月後、調子も良く、少し寝不足でも無理がきくようになった。

胃寒の証の体質は体の冷えが大敵である。漢方では「苦」は体を冷やすと言われている。ビールは控え、苦瓜、ナスビなどアクの有る物は生姜や一味などの薬味と一緒に調理されるよう指導した。

また、上気の証は、気温の上昇などで一時的に悪化や改善が鈍くなり易い為、散歩や運動などで発汗するよう指導した。また、夏場は冷房等により体を冷え過ぎない様に気を付ける事も大事だと伝えた。

めまい-回転性の眩暈が季節の変わり目に起こる

(1961年生、男性。No.6751)

健康288

25年以上前から眩暈の症状があり、様々な治療を試みたが全く改善する事が無かった男性からご相談を受けた。

頭を上げた時に起きる眩暈は常にあり、季節の変わり目になると天井が回るような眩暈が起こり、大変お辛かったと言われていた。

糸練功でお調べすると、眩暈に対して気の上衝の証と脾胃の水毒の動揺証の2種類を確認する事が出来た。

気の上衝を改善する漢方薬は脳への血液が不足する事で起きるクラッとするような眩暈に使用し、脾胃の水毒の動揺を改善する漢方薬は水毒の動揺による激しい回転性の眩暈に使用する。2種類の粉薬を組み合わせて治療を開始した。

服用開始から2ヵ月経過した時には「大分良くなっています。」と効果を実感されていた。

6ヵ月経過した時は季節も変わっており、その時も症状が出る事なく、気になる事が無くなったと大変喜ばれていた。始めに投薬した漢方薬から変更する事なく順調に体質改善が進んでいった。漢方薬を服用し始めてからは症状が殆ど出る事無く治療が進んでいった。

1年を経過した時には症状が出る事も無く、体調を崩してしまった時にも症状が再び出てしまう事は無くなっていた。

25年と長い間悩まされていた症状が、2ヵ月程漢方薬をお飲み頂いた時から改善が始まった。

現在は自覚症状も無く、長年困っていた症状が完治するよう再発防止で漢方薬をお飲み頂いている症例である。

最後に

東洋医学の治療は、西洋医学と異なり体質改善や原因療法の傾向が強いです。それだけに、効果の出る時間に個人差があります。「かけ橋」・「多くの漢方治療歴」が、患者さん同士の希望に繋がることを願っています。