患者さんとの「かけ橋」です。漢方相談

太陽堂漢薬局の患者さんに、毎月お配りしています。

漢方治療を少しでも御理解して頂きたく、太陽堂漢薬局での実際の症例を毎月御紹介致します。 患者さんにとって、少しでも御参考・励みになれば幸いです。

(注;東洋医学で言う臓腑経絡は、西洋医学の内臓とは異なります。)

【 自律神経失調症 】と漢方症例報告

不安感の強い自律神経失調症

(昭和42年生、女性。No.5235)

不安感、手足のだるさ、イライラがあり、精神的に不安定になっているご婦人から漢方相談を受けた。

動悸がするとイライラが強くなる。日中の眠気もあり、兎に角、疲れやすいとの事。病院の検査では特に異常は見られなかった。

血圧が低く、顏色も貧血色。身体全体の冷えが強く寝汗あり。問診では、「少陽~太陰の虚証」と思われた。

更に糸練功にて確認し、冷えと自律神経失調症の病態を別々に捉えた。2つの治療を同時に行う事が困難だった為、自律神経失調症の治療に取り組む事とした。

「気の上衝」を抑える漢方薬をお飲み頂き、2週間程でイライラが落ち着いて来た。

胃のムカつきが出て来たとの事、こちらも糸練功で調べたところ、胆石の影響で胆汁の流れが悪くなっていると思われた。後日、病院にて胆嚢ポリープが3個見つかり、ポリープ体質に用いる錠剤も併せてお飲み頂いた。

イライラした時に飲む頓服(開窮薬)を併用しながら治療を進めて行った。イライラや不安感が治まった状態が続き、夜もよく眠れて日中の眠気も無くなったと喜ばれていた。

その後、ホルモンバランスの崩れによる体調不良や無気力感などが現れたが、「気毒+水毒」を改善する漢方薬に切り替え、自律神経失調症、ホルモンバランスとも安定し快適な日々を過ごせる様になられた。

最後に

東洋医学の治療は、西洋医学と異なり体質改善や原因療法の傾向が強いです。それだけに、効果の出る時間に個人差があります。「かけ橋」・「多くの漢方治療歴」が、患者さん同士の希望に繋がることを願っています。