患者さんとの「かけ橋」です。漢方相談

太陽堂漢薬局の患者さんに、毎月お配りしています。

漢方治療を少しでも御理解して頂きたく、太陽堂漢薬局での実際の症例を毎月御紹介致します。 患者さんにとって、少しでも御参考・励みになれば幸いです。

(注;東洋医学で言う臓腑経絡は、西洋医学の内臓とは異なります。)

【 逆流性食道炎 】と漢方症例報告

逆流性食道炎の胸やけで苦しむ女性-2003年10月

(昭和22年生、女性。No.2617)

患者さんは、逆流性食道炎による絶え間ない胸焼けに苦しんでおられた。

1年ほど病院に通い治療をしたが改善しなかった。知り合いに紹介されたとの事で漢方治療を希望し来局された。

病院の診断は逆流性食道炎だと言う。身長168cm、体重60kg。舌は白苔がありやや乾、軟便がち。余り汗が出ず、やや不眠がちである。少陽病中間~やや実証と思われる。

糸練功にて、背部より胃~噴門部、食道部分を調べる。噴門部と思える辺りに反応が強く食道部分まで反応がある。臓腑診断をすると胃の腑陽証0.5合3+に異常がみられる。

五志の憂は胆の腑1合2+に異常が確認される。

糸練功の結果に基づき、食道炎の煎じ薬と、五志の憂に2種類の粉薬を選薬した。

3ヵ月後、食道炎3.5合、自覚症状は改善せず。患者さんに「糸練功でみると改善が始まっているので諦めず治療をするよう」指導した。

4ヵ月後、食道炎6合。「少し胸焼けが軽くなった」そうである。

6ヵ月後、「明らかに胸焼けが少なくなり、たまには忘れることも有る」との事。

7ヵ月後、胸焼けが全く無くなり、本人は「先生治りました」と嬉しそうである。

その後、2ヶ月ほど現在の薬方で治療し、再発防止へと移った。

最後に

東洋医学の治療は、西洋医学と異なり体質改善や原因療法の傾向が強いです。それだけに、効果の出る時間に個人差があります。「かけ橋」・「多くの漢方治療歴」が、患者さん同士の希望に繋がることを願っています。