患者さんとの「かけ橋」です。漢方相談

太陽堂漢薬局の患者さんに、毎月お配りしています。

漢方治療を少しでも御理解して頂きたく、太陽堂漢薬局での実際の症例を毎月御紹介致します。 患者さんにとって、少しでも御参考・励みになれば幸いです。

(注;東洋医学で言う臓腑経絡は、西洋医学の内臓とは異なります。)

【 悪性リンパ腫 】と漢方症例報告

癌-悪性腫瘍-悪性リンパ腫の女性 2010年7月

(60歳代、女性。No.450)

平成14年4月、悪性リンパ腫が発覚。

白血球数が23.000まで上昇。骨髓免疫、リンパの腫れ、白血球増加に対する漢方薬を投薬した。

治療開始より2年後、漢方薬を減量した。

更に10ヵ月経った時、首の右横のリンパはやや縮小した感じだった。

平成17年8月には病院の抗癌剤による点滴治療で殆どのリンパ腫が消失。腸のリンパの一部に2個残った。この時点から毎月1週間、内服抗癌剤の治療を行う予定。漢方薬では抗癌剤に耐えられる身体造りとリンパ腫の治療に全力投球した。

4ヵ月後のPET検査では異常なし。その後の血液検査でもLDHが改善されてきた。この年は漢方薬の服用期間が空いた時期もあったが、PET検査での異常は見当たらなかった。

約半年間、漢方治療が途絶えた。PET検査で腸の部分に少し色の着いた所が出現した。煎じ薬による体質改善の治療を行った。

1ヵ月後の検査では、腹部大動脈周囲リンパに5mmのPET集積があった。漢方薬では更に免疫力増強を図り、1ヵ月の服用で、PET集積が綺麗に消えていた。

それから8ヵ月間、再度漢方治療が途絶えた。その後、完全に消失し再発しないよう抗癌剤と漢方薬を併用する事とした。

9ヵ月後、画像診断、血液検査、全ての検査で異常が無くなっていた。病院のほうでも抗癌剤治療を今後は止める方針となった。

胃癌を克服して 2007年7月

(40歳代、女性。No.1719)

風景025

十二指腸・胃・脾臓全摘、膵臓半分摘出。3ヵ月後大動脈のリンパ癌再発。手術後7ヶ月経ち来店されました。

抗がん剤の副作用や疲れがきつく体力が無いとの事。再発防止の為に漢方薬を希望され来局されました。糸練功で確認、病院治療は上手く行っていると思われ、免疫や腫瘍の成長要因が1~3合に幾つかみられました。免疫アップの治療を3~4ヶ月続け、その後様子をみて体力回復の漢方治療と並行して行く事としました。

3ヶ月後、TS-1(抗がん剤)の副作用で、体力・食欲が激減している。糸練功で臓腑病・脾・陰証3合2+に体力をつけていく体質を確認しました。

6ヵ月後 貧血症状もあり、検査数値も高くなったり、低くなったりしていたが、安定してきた。免疫力も糸練功の合数では臓腑病・腎・陰証5合2+まで改善してきました。

24ヶ月後、検査数値も落ち着き、風邪を引く事も無く過ごされています。

  • 免疫力A-臓腑病、心、陰証9.1合、+(2)
  • 腫瘍部分の反応A-臓腑病、小腸、陰証9.7合、+(2)
  • 免疫力B-臓腑病、腎、陰証9.7合、+(1)
  • 血流の状態-臓腑病、肝、陽証9.8合、+(1)
  • 腫瘍部分の反応B-臓腑病、心、陽証9.8合、+(1)
  • 腫瘍部分の反応C-臓腑病、腎、陽証6.4合、2+

多くの方が癌と闘い副作用に苦しまれておられる中、漢方薬で症状が改善し、お役に立っている事は嬉しい限りです。

最後に

東洋医学の治療は、西洋医学と異なり体質改善や原因療法の傾向が強いです。それだけに、効果の出る時間に個人差があります。「かけ橋」・「多くの漢方治療歴」が、患者さん同士の希望に繋がることを願っています。