患者さんとの「かけ橋」です。漢方相談

太陽堂漢薬局の患者さんに、毎月お配りしています。

漢方治療を少しでも御理解して頂きたく、太陽堂漢薬局での実際の症例を毎月御紹介致します。 患者さんにとって、少しでも御参考・励みになれば幸いです。

(注;東洋医学で言う臓腑経絡は、西洋医学の内臓とは異なります。)

【 卵巣癌 】と漢方症例報告

再手術を拒否した卵巣癌 2001年7月

(昭和11年生、女性。No.1690)

一昨年秋、卵巣癌にて右卵巣を摘出後、8ヶ月間抗癌剤治療を受ける。昨年9月、左卵巣・子宮に転移がみられ、再手術を勧められるが、本人が拒否。現在、治療は受けずに内診とレントゲン、血液検査だけ受けているとの事。

漢方薬を服用したいとの事で相談があった。

糸練功で調べると、肝臓・左肺下部・右骨盤にも弱いが反応を確認。左小腸の腑2Ⅳに強い反応あり。

2月2日、免疫を高め腫瘍と戦う力をつける粉剤、ポリープ等の塊を取る働きのある粉剤、ミネラル豊富な粉剤、合わせて3種類の粉剤を投与。養生として餅米、砂糖、唐辛子を禁止する。

5月16日、病院の検査で正常に成ったと、喜ばれての報告。糸練功の結果では8±(1)で、まだまだ改善途中である。

癌(腫瘍)マーカーは5月2日CA54/61(31、正常値20以下)の結果。

8月11日CA54/61(23)、CEA(2.1)、CA125(6.7)。何れも正常内、若しくは正常に近い状態となる。

その後も漢方治療を続け、翌年12月1日。癌(腫瘍)マーカーはCA54/61(10)、CEA(1.5)、CA125(1.0)と完全に正常と成る。今度の正月はお餅を食べられると、本人は大喜びである。

明けて、1月20日、糸練功の結果でも半年以上10±が続いている為、治療終了とする。約3年近い治療となったが、本人も指導を良く守り、頑張ったのが良い結果に結びついたのだと思う。

病院の治療で改善しない多発性骨髄腫 2001年2月

(大正8年生、女性。No.2224)

健康136

骨髄腫で病院の治療を受けている患者さん。

10月16日の検査で白血球26(正常値35~97)、赤血球244(正常値370~510)、血小板7.6(正常値14~37.9)であった。その2週間後、白血球9、赤血球200、血小板4.7まで急激に悪化。相談に来られる。

糸練功(気功)で調べると、東洋医学の脾の臓(造血異状)・小腸の臓(悪性度)・腎の臓(悪性の勢い)の異状が各々確認される。薬方は脾の臓に精神不安に対する煎じ薬、小腸の臓に免疫を高め腫瘍と戦う力をつける粉剤、鎮静作用のある粉剤を選択決定し投薬する。

漢方治療開始数日後。11月2日。白血球5、赤血球180、血小板3.9。更に悪化。最悪の状態である。漢方薬の効果はまだ出ていない。

治療開始2週間後。11月13日。白血球9、赤血球228、血小板6.5。急激に改善が始まる。

治療開始1ヵ月後。12月4日。白血球15、赤血球228、血小板15.5。順調に改善が進んでいる。

治療開始2ヵ月半後。1月15日。白血球29、赤血球279、血小板21.3。ほぼ正常値に近く、もう少しの所まで改善。他の臨床検査値も各々改善。正常又は僅かな異常を残すのみと成った。

糸練功(気功)で調べた結果も相談時。脾の臓1合が7、小腸の臓3合が8、腎の臓2合が7合に順調に改善してきている。

完全治癒まで頑張るよう指導し、現在も漢方治療を継続中である。

大腸癌の主婦-リンパにも転移 2000年6月

(昭和15年生、No.1603)

健康012

知り合いの先生の紹介で来局された患者さんです。

大腸癌で手術をされ切除できる所だけは取ったとの事。しかし担当医からは「周囲のリンパにも転移しており、もう難しい」と言われたという。来局時は抗癌剤も含め治療を全て中止していた。

糸練功(気功)で調べると現状は3合Ⅲの状態である。その他大腸の炎症が4合Ⅰにある。

薬方は、免疫力を上げる目的で免疫を高め腫瘍と戦う力をつける粉剤を1日2包、腫瘍縮小を目的とする錠剤を1日10錠、大腸の炎症を取る為の煎じ薬を1/3量とする。

7ヵ月後、患者さんは「体調が良く、太ってきた」との事。またCT検査の結果、ポリープも無く、癌も消失しているとの事。

糸練功で調べると、癌の状態は10合±(1)でまだ完全とは言えない状態である。大腸の炎症が改善したので煎じ薬を中止し、薬方を免疫力を上げる粉剤1日1包、ポリープ等の塊を取る働きのある粉剤を1包に変更する。

漢方治療開始より11ヵ月後、カメラの検査で胃・大腸に癌もポリープも無い事が確認される。

漢方治療開始より13ヵ月後、血液検査の結果、CEA(2.8)、AFP(3.6)、CA19-9(0.2以下)、SCC(0.2)で腫瘍マーカーも正常となる。その後再発防止の為、1年間服薬し治療終了となった。

この患者さんは食事指導も良く守り、ご家族の理解もあり精神的にも安定して治療に専念出来たのが、良い結果に繋がったのだと思われる。

前立腺癌で余命3か月の男性 2000年5月

(大正3年生、No.1426)

健康194

来局時、82歳。病院で前立腺癌との診断を受け、余命3ヶ月と言われたとの事。漢方でどうにか出来ないかとの相談。

現在、前立腺癌治療剤ホンバン錠と前立腺肥大による排尿障害に対しハルナールを服用中である。自覚的訴えとしては、痛みが腰より左脇腹にかけてかなり強い。

糸練功(気功)で調べると、癌の部分は1合Ⅳとかなり進行している様である。前立腺肥大は4.5合Ⅱ腎虚+脾虚証でまだかなり余裕がありそうにみられる。前立腺肥大には病院の薬を継続して服用するよう指示し、当薬局では癌に対する免疫力をつける治療に専念する事とした。

薬方は痛みを取る目的で、心身の緊張を緩める漢方薬1日3回毎食前。免疫力強化目的で、免疫を高め腫瘍と戦う力をつける粉剤1日2回朝食間・寝る前投与とする。

14日後。喜んで来局され、痛みが減少し尿も出易くなったとの事。

その後3ヶ月服用し、来局されなくなった。

余命3ヶ月と医者に言われていたので亡くなられたと思っていた。

その後1年余りしてから患者さんの娘さんが来局され「漢方薬を3ヶ月服用し検査したところ癌が縮小していた」との事。また「あれから痛みも無く元気で動き回っている。本人は又悪くなったら太陽堂の漢方薬を飲めば良いと言っている」との事。

わずか3ヶ月の服用で癌が完治するはずも無いが、この様な急速な改善をした事は驚きである。

最後に

東洋医学の治療は、西洋医学と異なり体質改善や原因療法の傾向が強いです。それだけに、効果の出る時間に個人差があります。「かけ橋」・「多くの漢方治療歴」が、患者さん同士の希望に繋がることを願っています。